秋と記憶

ハワイに来て、1ヶ月半。
大学の秋学期が始まってからは、1ヶ月が過ぎました。

 

この人から学びたいと思っていた先生の授業において、また再会できたことや授業を受けることになれた今の状況への喜びなのか、それともストレスフルな環境に逃げ出したくなったからなのか、自己紹介のタイミングで意図せず涙が出てきた、そんな学期初日から、4週間が経ち、いまだにこの新しい生活や環境に慣れないことばかりです。

ともかく円安が続きすぎているので、日々変わっていく物価に慣れるわけはないのでしょうか。

 

観光と生活はまったく違うのだなあと思いながらここまでを過ごしていました。

 

 

今日は、家から一歩も出ていないのですが、キッチンの窓から、ふわっと雨が降った時の匂いがしていたのに気づいたので、もしかしたら朝は雨が降ったのかもしれません。

概ね曇り空だったような気がします。

こちらはまだまだ夏真っ盛りで、最低気温22℃/最高気温30℃を毎日行き来しているような気候です。

 

夏からまだまだ遠ざかってなどいない、そんな今日、きのこ帝国の「金木犀の夜」とくるりの「東京」を聴き続けています。

私はあまり音楽をディグる力がなく、そもそも新しい音楽を聴くことが結構ハードル高いのであまりできず、昔から馴染んだ曲や、親しい人のおかげで知れた音楽をただ聴き続けるような音楽スタイルです。

そんなわけで、こっちに来ても洋楽を新しく知っていく気力もまだまだなく、日本で生まれた歌ばかり聴いている気がします。

音楽と一言で言っても、四季で表すのなら「秋」のような音楽がいちばん好きです。

 

こちらは夏が続いているというのに、どうして急に「金木犀の夜」のように、まさに「秋」のような音楽を聴きたいと思ったのだろう。もしかして、雨が降ったせいでちょっと外の香りが秋のようだったからだろうか。それとも、もう9月半ばに入って、これまでの身体の感覚から秋を思い出したからだろうか。


そんなことを考えては、身体の記憶や身体のさりげない感覚がちょっと愛おしくなりました。

 

私は金木犀の香りが大好きです。

ハワイには金木犀、あるんでしょうか。